富士登山2008

「いま、登山がナウーい!」とラジオ番組で、
クリス・ペプラーさんが叫んでいたのは、7月の中ころ。
Yahoo!ニュースで、今年の富士山登山者数が例年の3倍超えで
バイオトイレの処理能力が追いつかないかもという、
ニュースを読んだのが、7月の終わりころ。
あちこちで富士山の話題を拾って
気持ちは、どんどん高まっていきます。
私達は、昨年の無念をはらすべく、着々と準備を進めました。
6月に、今回は、山小屋で1泊することに決める。
7月に作戦会議を行う。
昨年は、八合目で断念して下山した富士山。
今年こそは頂上へ!
8月8日出発。


選んだコースは昨年と同じ、富士吉田口。
ただ一つ昨年と違うのは、今回は昼間に登るということ。
明るいということが、どれだけ素晴らしいことなのか、すごく実感。
昨年は、八合目まで9時間かかったところを
今年は6時間で着いてしまったのです。

八合目からの夕暮れ写真。
もう雲の上です。
雲は、ゆっくりもこもこ膨らんだり、縮んだり。

これは、何か手の平からこぼれ落としている様のよう。

これは、八合目に登る間に撮った写真。
雲がグッドラックしてくれているみたい。


八合目はすごく寒い。海抜3360m地点の気温は、14℃
風が吹いていて、汗で湿った服のままでは
体感温度はもっと低かったように感じます。
温かい山小屋が、ありがたい。
カレーを食べてビールを飲んで、9時ころ就寝。
眠るために一人に与えられたスペースは、幅80cmくらい。
ぎゅうぎゅう詰めで、多分100人以上の人と休みました。
富士山では、水はとっても貴重なので
顔も洗えない、ただ眠るだけ。
そして翌日、午前1時起床。
さぁ、頂上へ!あと、416m!
御来光に間に合うようにと、登山道は大渋滞です。
頂上までの1歩1歩は、本当に重い。
空気は、どんどん薄く、息絶え絶えで、
少しでも無理をすれば、吐きそうになる。
ゆっくりゆっくり、3時間かけて、ようやく頂上へ!
着きました、やったーー!

頂上で、太陽が昇るのを待ちわびる図です。
寒くて、眠くて、くたくたでした。
そして、そして、やっと御来光

きれいだー。
頑張った、やり遂げた。


頂上で、コーヒーを飲みながら、
何だか強くなれた気がしました。
ここに来れて良かった。

太陽がすっかり昇りきったあとの写真です。
これは、肉眼でほんとうに写真の通りに
雲間から光が降り注ぐのが見えていました。
西洋の絵画みたい。神様が降りて来そう。


こんなに苦しかったのに、山を下りて来て
もう、みんなで次の話をしました。
来年は、須走口から登ろうとか、
秋口に、紅葉見がてら、軽く山登ろうかとか。
みんな好きだなー
私も山登りが大好きだよと思った。


きっと、これからずっと、特別な事情がなければ
毎年、富士山登るだろうなぁと
ぼんやり思っています。